第72話『スケートボード殺人事件』と第67話『ルパンの大西遊記』

仮題は「ルパン三世 五右衛門紫変化」。公開前の雑誌や主題歌レコードのジャケットではこのタイトルが使われていた。一部では声優陣の若返りを目的としてルパンファミリーの声優陣の総入換えが実施されたといわれるが、新キャストもそれほど年齢が若くなかったため、それは表向きの理由とされる。原作者モンキー・パンチは、製作側からギャラが高騰した山田康雄らを降板させて、制作費を抑えるためと説明を受けたと語っているが、この件に関しては関連書籍ごとに記述が異なる。新しいルパンの声優に抜擢された古川登志夫が山田に挨拶に行った際、山田には何も知らされていなかったことが発覚。古川から事の次第を聞かされた山田はスタッフや原作者のモンキー・パンチが内緒で事を運んだものと激怒、パンチに怒りの電話をかけ、後々まで両者の関係をギクシャクさせた。パンチによれば声優陣交代の知らせを受けたとき、山田に必ず了承を得るようスタッフに釘を刺したのだが、山田には伝わっていなかった。パンチは必死に説明をしたそうであるが、2年後に放送されたTVスペシャル第一弾『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』で顔合わせをした際にもギクシャク感が残ってしまったという。ちなみに本作の後に制作された劇場映画第五作『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』では本編のアフレコに入る直前に山田が倒れ、そのまま急死したため、結果的に山田康雄が劇場版の『ルパン三世』シリーズを降板した形になってしまった。パンチは山田の死後もこの事件に対し、山田に十分な説明ができなかったことを後悔し、葬儀では号泣していた。他のレギュラー陣にも山田同様知らされていなかったらしく、銭形役の納谷悟朗は加藤精三から聞かされ、後に怒る山田を宥めたが、個人的には「複雑だ」と感想を述べ、次元役の小林清志は「将来はそういう時も来るかもしれないが、自分たちが現役の今降ろされる理由が解らん」とキャスト交代に不満を述べた。不二子役の増山江威子と五エ門役の井上真樹夫は、それぞれ「自分も途中参加なので仕方ないとも思うが、一言知らせて欲しかった」と、交代そのものよりスタッフの通知がなかった事を残念に思っていた意味のコメントをしていた。



その帰りに藤岡から大隅に「今後、子供向けの内容でやってくれないか?」と依頼されたが「じゃあ子供向けにやって、人気が出る確証はあるんですか?」と反論し「それでは自分は降ろさせてもらう」と番組降板を切り出した。この日を境に、大隅はスタジオに全く入ってない為、引継ぎなどは全くされなかった。 (大隅は「誰もこのあと引き継ぐやつなんていないだろう」と考えていた。以降の話も見ず、十数年以上ルパンについての取材も断り続けた。) (NHKBSルパン特集2008年7月29日放送内、制作秘話より)岐路に立たされた大塚は、東映で一緒に子供向けアニメを作っていた周知の高畑勲と宮崎駿(当時東京ムービーの専属下請け会社であったAプロダクション(後のシンエイ動画)に在籍していた)2人に演出を依頼した [3]。 両名は以後原作の影響の強いハード・タッチの作風を中盤以降、徐々に低年齢層向けに軌道修正していく [4]。 宮崎は後年、大隅時代からAプロ時代のルパン像の変化を、“退廃したフランス貴族の末裔から、何かうまい話はないかと常にきょろきょろとあたりを見回しているイタリアの貧乏人の子倅への変化”と称している。高畑勲、宮崎駿演出のルパンは、視聴率は9%程度と序盤よりは安定していったものの、約半年後の全23話で放送が打ち切りとなった。だが、数年後の再放送で夕方の放送枠にもかかわらず20%台という異例の高い視聴率を叩き出し評価が高まり、その質が改めて評価されることとなった[5]。ただし、大隅は後年、再放送の人気が高まった理由を当時のTV局で聞いた際、「余計な説明をしていない、新しさが未だにある」など、視聴率が低かった理由と全く同じであった、と語っており[6]、再放送の人気が高まった理由は必ずしも宮崎・高畑両名の参加による路線変更のみにはよらない。そして本放送終了から約5年後、再放送の人気を背景として新作アニメ(『TV第2シリーズ』)が製作される事になった。



時価数億円といわれる徳川幕府の埋蔵金の鍵を握る徳川慶喜の2枚の肖像画をめぐって、ルパンとマイケル・スズキとの争奪戦が展開する。今作は久々に日本が舞台であり、TVスペシャル版としては、銭形警部がストーリーの主軸に置かれた初めての作品であり、機転を利かせてルパンの犯行を阻止する等、鋭い敏腕警部としての銭形が描かれる珍しい作品といえる。また、鑑定士として有名な中島誠之助がタイトルロゴの一部をデザインしたり、本人役で出演するなど一部で話題となった作品でもある。



舞台:スコットランドのネス湖舞台:スイス、イタリア舞台:イタリアのベネチア



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